北海道美唄市東美唄 --- 平成15年1月

  • 2013.03.24 Sunday
  • 09:38

北海道美唄市東美唄(ひがしびばい)
 平成15年1月17日(金)訪問
 「廃村と過疎の風景(2)」 No.16「B'zが聞こえる天空の城ラピュタ」
   http://heyaneko.web.fc2.com/dj16.html


カンジキで雪の廃村を訪ねる旅の3年目、目指したのは北海道の炭鉱町の廃村 東美唄です。
東美唄は初訪でしたが、炭鉱町の情報はたくさん出ており、
また、過疎集落我路(がろ)が隣接していることから、比較的気楽に訪ねました。


>廃墟・心霊スポットとして有名な沼東小学校の円形校舎跡の所在地は,事前に調べていませんでした。
>しかし,現地の雰囲気に慣れてくるにしたがってその所在が気になってきました。場所を特定させなければいけません。
これは、現地で調べるということを楽しみのひとつと捉えていたのでしょう。
「我路簡易郵便局で尋ねた」と記していますね。



>足先を雪に潜らせながら「どのくらい歩くかな・・・」と恐る恐る進んでいくと,
>10分ほどで視界が広がり,円形校舎跡が姿を現しました。
>モノトーンの景色の中の大きな廃墟は,さながらSFの世界です。
視界に入った瞬間のときめきは、今もしっかり覚えています。
セルフタイマーで撮った、自分入りの画像の効果も大きそうですが・・・(^^)
沼東小学校は、へき地等級無級、児童数1526名(S.34)、明治39年開校、昭和49年閉校。
今も残る校舎は、昭和34年に完成したものです。



>円形校舎跡を出てもう少しだけ山に向かうと,骨組みだけになった体育館跡がありました。
>それでも屋根には雪が積もっており,床の部分は枯草が見えるぐらいしか雪は積もっていませんでした。
これほど大きな遺構は、炭鉱町や鉱山町ならではです。
「廃村千選」のうち、炭鉱集落は48ヵ所。うち、これまで私が訪ねたのは16ヵ所、ちょうど3分の1です。


東美唄には、この時、一度しか行っていません。
先には旭台、常盤台といった住宅地跡もありますし、改めて見直すと、GW頃とか、季節を改めて再訪したくなりますね。
>美唄からは特急「オホーツク」で旭川に出て,
>「北海道の建物」Webの管理者の成瀬さんと一緒に「松尾ジンギスカン」に行きました。
成瀬健太さんとは、その後、道北・名寄近辺の廃村めぐりでご一緒したり(平成19年9月)、
東京・山梨の廃村まぐりでご一緒したり(平成21年12月・平成22年1月)、
東京の大衆酒場で飲み会をしたりと、長い付き合いになっています。
この時は、まだ大学生(未成年)ということで、ジュースで乾杯したものでした。

秋田県大館市合津 --- 平成14年2月

  • 2013.03.20 Wednesday
  • 09:20

秋田県大館市合津(かっつ)
 平成14年2月10日(日)訪問
 「廃村と過疎の風景(2)」 No.8「秋田・消えた分校の記録 平成14年冬」
   http://heyaneko.web.fc2.com/dj8.html


「秋田・消えた分校の記録」は、平成13年9月刊の、佐藤晃之輔さんの書籍の名前です。
秋田県内で「戦後消えた144の分校跡地を訪ねる」という内容で、
比内町小泉分校、上小阿仁村中茂分校、大錠冬季分校の欄で私の名前がちょろっと出てきます。
「冬季分校があった里は、雪が降ったらどうなるんだろう」と思い、
平成11年10月に訪ねて、勝手がわかる大館市合津冬季分校を、カンジキを履いて訪ねました。


手前の温泉がある集落 別所から合津まではおよそ2km。
>平原の真ん中で除雪の跡は途切れました。少々あせりながらも,足跡ひとつない
>パウダースノーの道はわくわく感が勝ります。
>80cmほどの雪が積もった橋を渡ると,合津の集落跡の到着。
>別所から約40分の道程でした。
正味、除雪がない雪の中を歩いたのは1kmほどだったと思います。
前年の雪の黒津に比べたら、穏やかなものですが、見直すと「物好きだなあ・・・」と思えますね。



>分校跡の建物は,前回(平成11年10月)バイクで訪ねたときよりずっと立派に見えました。
>雪に包まれた分校跡の風景は,往時とほとんど変わらないのではないでしょうか。
>無人化して25年,雪の合津の風景はタイムスリップという言葉がとてもよく似合います。
後に、昭和36年11月の合津冬季分校の画像を見る機会があったのですが、
建物は、ほとんど同じ雰囲気でした。
しかし、子供たちがいて、まわりの植物の茂みが薄いその風景は、やはり別物でした。
成章小学校合津冬季分校は、へき地等級2級、児童数15名(S.34)、昭和27年開校、昭和46年閉校。
今も残る校舎は、昭和32年11月に完成したものです。



>南北に長い合津の集落跡をうろうろしていると,向こうからマタギの格好をしたおじさんがやってきました。
>鉄砲を持っているので,獲物と間違えられるとたいへんです。
>ご挨拶をして「何が獲れるのですか」と尋ねると,
>「クマを探しているんだが,見当たらないな」とのこと。
雪の廃村で出会う方といえば、猟の方ということが多いようです。
猟の時期が、11月15日から翌年2月15日までということを知ったのは、平成20年のことです。


合津は、その後も平成17年2月と平成23年11月に出かけています。
手前の集落 別所に、とても良い雰囲気の温泉(別所温泉)があるのは、大きなポイントです。
冊子「廃村と過疎の風景(6)」集落の記憶でも、東北の冬季分校があった集落として、
合津を取り上げました。
取材をした佐藤慶一郎さんは、最寄りの駅がある十二所に住まれているのですが、
合津の住所(字大西)も使えるということで、字大西で手紙のやり取りをしています。

岐阜県根尾村(現本巣市)黒津 --- 平成13年2月

  • 2013.03.18 Monday
  • 07:12

今年も春の彼岸となり、冬は過ぎた感があります。
ふと振り返れば、平成13年2月に岐阜県根尾村(現本巣市)で
カンジキを買って以来、
ほぼ毎年、雪景色の廃村へと旅をしていたことに気がつきました。


平成23年夏、北陸方面6泊7日ツーリングのアップが終わったので、
これから平成13年から24年までの12年間分の、
各所の雪景色の廃村を紹介したいと思います。


====


岐阜県根尾村(現本巣市)黒津(くろづ)
 平成13年2月25日(日)訪問
 「廃村と過疎の風景(2)」 No.1「雪に閉ざされた冬季無人集落を訪ねる」
   http://heyaneko.web.fc2.com/djneo.html


カンジキを買って、初めて出かけたのは、岐阜県根尾村(現本巣市)黒津です。
R.157の「落ちたら死ぬ」で有名な能郷−黒津間をカンジキを履いて歩くという
今から思えば無謀な企画です。
それでも、前日には下見をして、夜は樽見の居酒屋で情報収集をしてと、
安全第一は心がけていたようです。


樽見−能郷間は村営バスを使っていました。
>行きのバスの能郷着は8時40分頃,帰りのバスの能郷発は夕方4時40分頃、
>およそ8時間。黒津までの7kmの道をどのくらいの時間で歩けるかが勝負です。
と記しているように、計画はしっかり立てていて行ったことは間違いなさそうです。



>計算で割り出した黒津での滞在可能時間は2時間。
>立ち止まると寒いので,食休み以外は,細長くて起伏のある集落の中を
>ずっとウロウロしていました。
この食休みも、座ることはできないので、おにぎりの類を立って、
多少動きながら食べたことが思い出されます。



>集落のいちばん奥にある学校跡は,岐阜市内在住の猟を趣味とする方が
>管理しているとのことでしたが,建物には誰も居ませんでした。
猟の方とは能郷−黒津間でひとりすれ違っており、
「学校跡に誰かいると面白いなあ」と思ったものでした。
黒津小学校は、へき地等級3級、児童数19名(S.34)、明治19年開校、
昭和46年休校、昭和60年閉校です。


根尾村の奥西谷(黒津、大河原、越波)は私のお気に入りの山村で,
昭和62年9月を最初に、昭和63年11月(この時は根尾で3泊)、平成4年8月、
平成8年10月、平成12年5月、そしてこの時と、計6回も足を運んでいるのですが、
これ以来12年間訪ねていません。
平成23年夏、北陸方面6泊7日ツーリングで、行く予定を立てたのですが
「R.157 温見峠通行止」で行けなかったのは、残念なところです。

取扱いネット書店に、アマゾンが加わりました

  • 2013.03.17 Sunday
  • 09:01

 3/11(月)より、冊子「廃村と過疎の風景」の
取扱いネット書店に、アマゾンが加わりました。
   http://www.din.or.jp/~heyaneko/pheyaneko.html


ずっと「アマゾンには縁はない」と思っていたのですが、
「廃村と過疎の風景」第6集に記事を提供していただいた舟崎泉美さんが
2月中旬から、ネット書籍(小説)のリリースで頑張っているので、
改めて考えてみることになったところ、
意外に早く実現しました(^_^)



昨日(3/16(土))、取次の多摩屋さん(小野さん)に
ご挨拶に出かけました。
ヒントを与えてくれた、「ムサシノ工務店」の武部さんをはじめ
多くの共通の友人の話が出てきて、
横のつながりのありがたさを感じた次第です(^_^;)

「わたしのここから」16号

  • 2013.03.10 Sunday
  • 21:53

 3月に入り、「廃村めぐりの旅」を取り上げていただいた
シニア向けの雑誌「わたしのここから」16号が発行されました。
冊子はA4判48ページ、うち廃村めぐりの旅の記事は8ページ、
東京・奥多摩の廃村 倉沢の旅行記が4ページ記されています。
  http://www16.ocn.ne.jp/~cocokara/tokusyuu1.html


シニア向けの雑誌と廃村めぐりは、あまり接点がなさそうですが、
「テーマを持ったこだわりの旅」の特集として、
青春18きっぷの旅、先祖のルーツをたどる旅とともに
取り上げていただくことになりました。
廃村というキーワードでいろいろな方々と縁ができるのは、
ありがたいことだと思っております。



上の画像は、2012年12月16日(日)、衆議院選挙の日、
「わたしのここから」の編集人 東泉様と訪ねた廃村 倉沢の風景です。
山道を歩くにはちょうど良い、快晴の昼時でした。

2013年3月、Web月例更新のお知らせ

  • 2013.03.01 Friday
  • 07:14

本日(3/1(金))、Webの月例の更新で、
「廃村と過疎の風景(8)」に、平成24年4月に訪ねた
長崎県西海市(旧崎戸町)崎戸炭鉱、大村市箕島のレポートを
アップしました。
  http://heyaneko.web.fc2.com/zsw21.html
あわせて、「廃村と過疎の風景(3)」に、
平成20年11月に訪ねた茨城県高萩市柳沢のレポートを
アップしました。
  http://heyaneko.web.fc2.com/gh35.html


今年の寒気は厳しく、まだしばらく冬の天気が続きそうですが、
あと1月も経てばサクラが満開になるはずなのですね。
3月ということで、想像力をフル稼働して、
春が来ることをイメージしなければいけません。



画像は、県道のそば、新しい住宅から見た
菜の花と崎戸炭鉱の小学校(昭和小学校)跡の建物です。

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