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青森県六ヶ所村 上弥栄(その1)

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    平成29年2月13日(月)、青森県の廃村めぐり、 
    弥栄平・弥栄山(仮称)からは、西に2劼曚瀕イ譴
    三つ目の廃校廃村 上弥栄(かみいやさか)の小学校跡地へと向かった。

     

    この旅に備えて、六ヶ所村の3か所の廃校廃村について調べていたところ、
    「村が消えた むつ小川原 農民と国家」(本田靖春著、講談社文庫(1985))
    戦後開拓集落 上弥栄の創立から解散までを
    満蒙開拓から大規模開発まで、時代背景とともに描いた
    ノンフィクションを読むことになった。

    本の冒頭と末尾あたりに記された、印象的なひとこまを引用する。

     

    > 冬、旧上弥栄小学校あたりに立つと、積雪がかつての営みの跡を
    >一面に覆いかくして
    >目にする変化は、ゆるやかな高低と光と影が描き分ける白の濃淡と、
    >その先に取り残された防風林の薄墨色ぐらいのものである。
    > 広がる風景は、まさに地の果てのそれであって、
    >小学校の廃屋は、荒れ地に挑んで空しく終わった79戸の墓標と映る。

     

    上弥栄小学校は、へき地等級2級、児童数109名(S.34)、昭和24年開校、同50年閉校。 
    戦後開拓集落で、主に満州 弥栄村からの引揚者が昭和22年5月に入植して成立した。
    上弥栄の名称は、満州 弥栄村ゆかりの方が多数を占めていたことと、
    集落が在来集落 弥栄平の上手にあることから名付けられた。
    上弥栄の人口は、306名(S.40)、9名(S.60)、ゼロ(H.4)と推移している。 
    むつ小川原開発により上弥栄の開拓農業組合は、昭和48年4月6日に解散した。
    閉校年との2年のギャップは、弥栄平の児童が上弥栄小学校に通っていたから 
    と思われる。 

     

    現在上弥栄は、石油備蓄基地のタンクに覆われている。
    風力発電の大きな風車や、太陽光発電のパネルも多数建ってあり、
    さながらエネルギーフロンティアといった様相になっている。
    小学校跡地と思われる場所のそばにクルマを停めて、
    雪が積もっていない範囲から周囲を見渡したが、
    当然のことながら、往時をしのぶものは何も見当たらなかった。

     

     

     画像1 上弥栄小学校跡の風景(その1)

     

     

     画像2 上弥栄小学校跡の風景(その2)

     

     

     画像3 上弥栄小学校跡の風景(その3)

     

    「地理院地図」Webのかつての上弥栄の場所には
    「上弥平」(かみいやだいら?)という地名が記されている。
    六ヶ所村発行のパンフレットには「上弥栄」と記されているので、
    上弥平は誤植と思われる。
    誤植とすれば、地名が誤って引き継がれるおそれがあり、気になるところだ。

     

       (2017年2月13日(月)午後2時40分頃)


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