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福島県会津若松市 黒森

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    「廃村 千選 −東日本編−」の冊子化が具体化してきた平成21年10月,私は妻(keiko)と1年ぶりに廃村めぐりのツーリングに出かけました。keikoとは,平成16年4月の愛媛県以来,毎年2〜3回,計12回の廃村めぐりツーリングに出かけていますが,平成21年は初回が秋までずれ込みました。
    「秋なので,あわせて紅葉を見に行こう」と,目標に決めたのは福島県会津若松の廃村です。keikoは東北地方へのツーリングは今回が初めてです。
    会津若松は,浦和からだとR.121(会津西街道)経由で約250km,R.4(奥羽街道)経由で約270km。観光名所としては,鶴ヶ城と飯盛山,東山温泉,日本で4番目に大きい湖 猪苗代湖があります。高速道路と組み合わせて,かつややこしい場所に行かなければ,1泊2日の旅が可能な距離です。

    いかんせん,廃村はややこしい場所にしかありません。会津若松は人口12万超の大きな町ですが,平成の大合併以前の市域に5つも廃校廃村があります。
    このうち,黒森(戸数4戸)はすべて民宿からなるという個性的な高度過疎集落です。また,川渓,大巣子,中湯川,二幣地は,かつて東山小学校の分校があった廃村で,過疎集落の一ノ渡戸の分校を含めると,へき地1級校から5級校まで全部揃うという特徴があります。これはおそらく全国唯一の例です。
    10月下旬,1泊2日で旅の予定を立てて,2週間前に国会図書館に心当たりの住宅地図の写しに出かけ,1週間前に黒森の民宿に予約の電話を入れました。しかし,2軒は廃業,残りの2軒は休業中とのこと。しばし考えた結果,宿は黒森の少し手前の下郷町 大内宿に取ることになりました。

    旅の出発は平成21年10月23日(金),年休の取得は1日です。天気は快晴だったのですが,keikoのバイク(SL230)のバッテリーが上がるというアクシデントがあり,南浦和発は予定より1時間遅れの午前10時40分。「バッテリーが上がったら,GSに行くとよい」ということが,経験的にわかりました。
    浦和ICから東北道に乗って,西那須野塩原ICからはR.400。途中,旧塩原町では前妻の実家に立ち寄り,お母さん,叔母さんとひととき談話をしながらお墓参り。賑やかな塩原温泉街,尾頭トンネルを越えてR.121に入り,山王トンネルを越えると福島県旧田島町。走りながら所々に見当たる紅葉を楽しみました。下郷町に着いた頃に日が暮れて,ずいぶん寒くなってきて,大内宿に到着したのは午後5時20分。この日の走行距離は224kmでした。

    大内宿は国選定の「重要伝統的建築物群保存地区」で,往時の家屋は約40軒,江戸期からの萱葺き屋根の家屋も多くあります。暗くなった舗装していない通りには移動販売のクルマが来て,私は「情緒がないなあ」と思ったのですが,keikoは「初めて見て,本当に遠くに来たんだ…」と思ったそうです。
    「民宿 伊勢屋」は萱葺き屋根の宿で,地産の野菜を中心とした食事はとても美味しく,ストーブがついた部屋には普段飲まない熱燗がとても美味しい。
    翌24日(土)の起床は朝6時。民宿は土産物屋を兼ねていて,「7時半には営業」という話を聞いていたので,「人けの少ないうちに…」と朝食前に三脚を持って写真を撮りに出かけました。私は,静けさに「情緒があっていいなあ」と思ったのですが,keikoは「とても寒かった」とのこと。



    大内宿が観光の方で賑わい始めて,「伊勢屋」を出発したのは午前9時20分。天気は曇りで,少々寒めです。最初に目指した黒森(Kuromori)は大内宿から25kmほど,R.121を芦ノ牧温泉駅近くから枝道に入り6kmほどの行止まりにあります。静かな上りの枝道沿いは,紅葉が見事です。
    黒森に到着して,まず目に入ったのは青空の下,囲われた網の中で走り回る褐色のニワトリです。ニワトリ達が居る反対側にはウシがいて,目が合うと水飲みがてら近づいて来てくれました。水飲み場は囲いの柵からせり出した位置にあり,民宿に泊まられる方が楽しめる工夫なのかもしれません。



    集落をひと回りすると,家屋に民宿の看板は見当たりませんでしたが,一戸の家の入口横に「民宿 西の家」という標札を見つけました。



    黒森は民宿の里ということで、「なじみやすいのでは」と思ったのですが、残念ながら、集落の方とはお会いできませんでした。

    集落の入口にある分校跡の建物には, 帰り道に立ち寄りました。大戸小学校黒森分校はへき地等級1級,児童数28名(S.34),大正8年開校,平成元年閉校。住宅地図(会津若松市,H.20)には「自然体験楽行」と記されていますが,使われている様子は感じられません。keikoは,バイクにまたがったまま小休止です。



    地形図(若松,S.46)や住宅地図(会津若松市,S.55)には,黒森と大巣子を結ぶ道が記されているのですが,それらしき道の入口はダートで,荒れていることが想像できます。keikoは高速とダートは苦手ということで,ここは迷わず会津若松市街を目指しました。

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      • 2017.06.23 Friday
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      • 09:20
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