市販本
『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』
のご案内
「ここにムラがあったこと」、伝えるものは何だろう.
(秋田文化出版刊、2024年2月中旬完成予定)
◎著者 浅原 昭生
◎四六判、本文280ページ(オールカラー)
◎定価 2,200円(10%税込)。 ISBN978-4-87022-615-9
令和の世が進み、人口減は加速している。限界集落が無住になると、どうなっていくのだろうか。
本書では、全国の廃村をくまなく訪ね、調査する著者が、元住民たちとの出会いがあった18か所の無住集落について、歴史と現況をまとめ、「住まなくなっても守りたいもの」を掘り下げる。
私たちが未来に向けて守っていきたいものは何だろうか。廃村は多くの気づきのきっかけを持っている。
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【目 次】
○ まえがき(アレックス K・T マーティン)
○ 「住まなくなっても守りたい」のあらまし
○ 廃村の定義、本書の特徴
○ 表紙画像、野灯について
● 廃村聞き取り 東日本(北海道・東北・関東)
01 歴史の語り継ぎに込めた想い 鴻之舞(北海道紋別市)
02 学校跡整備と花壇に込めた想い 上雄柏(北海道滝上町)
03 集団移転地から通耕を続ける 小摩当(秋田県北秋田市)
04 開拓地の田んぼにまつわる集い 東由利原(秋田県由利本荘市)
05 子供も大人も育んだ冬季分校 小倉(山形県小国町)
06 私家版写真集から伝わった想い 石津鉱山(群馬県嬬恋村)
コラム1 廃村調査26年 合津(秋田県大館市) 湯田(秋田県美郷町)
● 廃村聞き取り 中部地方(甲信越・東海・北陸)
07 鳴き砂と毒消し道復活への想い 角海浜(新潟市西蒲区)
08 伝統のまつり継続に込めた想い 沓津(長野県飯山市)
09 水没を免れた学校跡の一本桜 八橋(愛知県設楽町)
10 ふるさと情報紙に込めた想い 越波(岐阜県本巣市)
11 古民家温泉民宿に込める想い 北原(富山県南砺市)
12 木地師縁の里に離村碑が建つ 割谷(福井県池田町)
コラム2 再生した廃村の今昔 芝平(長野県伊那市)
● 廃村聞き取り 西日本(関西・中国・四国・九州・沖縄)
13 ゆるく交流する元住民と訪問者 保月(滋賀県多賀町)
14 平家伝説のまつりを続ける想い 向畑(山口県岩国市)
15 千人住んだ村、二つの想い 石鎚村(愛媛県西条市)
16 現世は歴史があってできている 竹屋敷(高知県北川村)
17 空港となったふるさとへの想い 箕島(長崎県大村市)
18 ふるさと再生プロジェクトの夢 新島(鹿児島市)
コラム3 離島の廃村、二つの記録 鳥打(東京都八丈町) 網取(沖縄県竹富町)
○ 廃村の聞き取りで心掛けていること/成果物を振り返って
○ 謝 辞
○ 参考文献・出典資料
○ あとがき
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『日本廃村百選−ムラはどうなったのか』の完成の頃から取材をはじめて3年10ヵ月。
開始後まもなく始まったコロナ禍により、1年10ヵ月の取材中断を余儀なくされましたが、
何とかこのほど、完成のメドが立ちました!
時間をかけて煮詰めた分、良い出来になった感じがします。
NHK総合で放映されて好評を得た
「ドキュメント20min.ニッポンおもひで探訪 〜北信濃 神々が集う里で〜」の舞台、
長野県飯山市沓津をはじめ、全国各地の18集落について、
「住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い」を掘り下げます。
完成まであと2ヵ月少し、詰めの作業に勤しみたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。 >みなさま