「Wedge」2024年4月号

  • 2024.03.28 Thursday
  • 07:23

月刊誌「Wedge」2024年4月号に、
「小さくても生きられる 「令和型」地域再生の最前線」という特集があって、
やり取りがある林直樹さん執筆の記事が載っているというので
発売日、神楽坂(勤務先)の町の書店に買いに行った。
 
置いているかどうか、少し心配だったが、
書店の方に声をかけると、置いているコーナーまで案内してくれた。
町の書店で雑誌を買うのは何年ぶりなのだろう。
時の流れに逆らうのは好きなのだが、書店についてはすっかり流れに呑まれている。 
 
 
 
 
林さんの記事は、『撤退と再興の農村戦略』の要約版という感じで
カラーの画像が見やすかった。
画像の7つの無住集落のうち、4つは足を運んでいるので、なじみやすくてよい。
5つのパートに分かれている特集では、水道事業の話が興味深かった。
 

『撤退と再興の農村戦略』、2024年3月1日発売!

  • 2024.03.20 Wednesday
  • 08:44

『撤退と再興の農村戦略』(林直樹著、学芸出版社刊)、
2024年3月1日に発売されました。

 

 
『秋田・廃村の記録』(初版)が2016年10月発行、
『撤退の農村計画』が2010年8月発行ですから、
とてもゆっくりしたペースでの新刊ですが、
しっかりと積み上げてきたものの強さが感じられる内容になっています。
 
林直樹さんとの付合いは、2014年8月、つくばの国立環境研究所で行った
講演「廃村と過疎の風景2014」のときからで、
かれこれ10年経っているのですね。
10年後に京都のフォーラムでご一緒するというのも、縁を感じるところです。
 
昨日発売の「Wedge」2024年4月号に
撤退戦略についてのまとまった記事が載っています。
『撤退と再興の農村戦略』本編ともども、
興味・関心のある方、是非お手にとってお読みください。
 

 

『住まなくなっても守りたい』、書店の様子

  • 2024.02.26 Monday
  • 07:05

おはようございます。
『住まなくなっても守りたい』、発売日(2/22)の夜、新宿に、
発売2日後の土曜日(2/24)の夕方、池袋に、様子を見にいきました。

紀伊國屋新宿本店は、3階-H38 社会問題の棚に2冊ありました。
三省堂 池袋本店には在庫がなく、『記憶に残る廃村旅』で調べると
1階 120-05 地方史・郷土誌の棚に『廃村旅』が1冊ありました。

 

ジュンク堂池袋本店では、2階 地図旅行書 15 国内紀行と
9階 芸術 壁面D 003 東北の歴史に
計7冊あると、プリントされました。
2階の様子を見に行くと、
棚やや上方に表紙が見える形で3冊、
棚下方に『日本廃村百選』『記憶に残る廃村旅』と並ぶ形で1冊ありました。

 

ジュンク堂池袋本店は、ありがたい存在です。
1か月ぐらい経ったら、9階にも足を運んでみようと思います。
 

 

 
 画像1 : ジュンク堂池袋本店、『住まなくなっても守りたい』(その1)
      書店の棚、それも表紙が見える形で並ぶというのは、ありがたいことです。
 

 

 画像2 : ジュンク堂池袋本店、『住まなくなっても守りたい』(その2)
      上の棚にブラタモリが、下の棚にはワンダーJAPONが並んでいます。
 

 

 画像3 : ジュンク堂池袋本店、『住まなくなっても守りたい』(その3)
      棚下方では、軍艦島、池島や産業遺産の本と一緒に並んでいました。
 
  (2024年2月24日(土)午後5時30分頃)

 

『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』、発売間近!

  • 2024.02.18 Sunday
  • 08:54

 

市販本
『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』

 のご案内


 
 

 

「ここにムラがあったこと」、伝えるものは何だろう.
(秋田文化出版刊、2024年2月22日発売予定)
 
 ◎著者 浅原 昭生
 ◎四六判、本文280ページ(オールカラー)
 ◎定価 2,200円(10%税込)。 ISBN978-4-87022-615-9
 
 令和の世が進み、人口減は加速している。限界集落が無住になると、どうなっていくのだろうか。
 本書では、全国の廃村をくまなく訪ね、調査する著者が、元住民たちとの出会いがあった18か所の無住集落について、歴史と現況をまとめ、「住まなくなっても守りたいもの」を掘り下げる。
 私たちが未来に向けて守っていきたいものは何だろうか。廃村は多くの気づきのきっかけを持っている。
 
===
 
 【目 次】
 
 ○ まえがき(アレックス K.T.マーティン)
 ○ 「住まなくなっても守りたい」のあらまし
 ○ 廃村の定義、本書の特徴
 ○ 表紙画像、野灯について
 
 ● 廃村聞き取り 東日本(北海道・東北・関東)
  01 歴史の語り継ぎに込めた想い  鴻之舞(北海道紋別市)
  02 学校跡整備と花壇に込めた想い 上雄柏(北海道滝上町)
  03 集団移転地から通耕を続ける  小摩当(秋田県北秋田市)
  04 開拓地の田んぼにまつわる集い 東由利原(秋田県由利本荘市)
  05 子供も大人も育んだ冬季分校  小倉(山形県小国町)
  06 私家版写真集から伝わった想い 石津鉱山(群馬県嬬恋村)
   コラム1 廃村調査26年 ?合津(秋田県大館市) 湯田(秋田県美郷町)
 
 ● 廃村聞き取り 中部地方(甲信越・東海・北陸)
  07 鳴き砂と毒消し道復活への想い 角海浜(新潟市西蒲区)
  08 伝統のまつり継続に込めた想い 沓津(長野県飯山市)
  09 水没を免れた学校跡の一本桜  八橋(愛知県設楽町)
  10 ふるさと情報紙に込めた想い  越波(岐阜県本巣市)
  11 古民家温泉民宿に込める想い  北原(富山県南砺市)
  12 木地師縁の里に離村碑が建つ  割谷(福井県池田町)
   コラム2 再生した廃村の今昔 ?芝平(長野県伊那市)
 
 ● 廃村聞き取り 西日本(関西・中国・四国・九州・沖縄)
  13 ゆるく交流する元住民と訪問者 保月(滋賀県多賀町)
  14 平家伝説のまつりを続ける想い 向畑(山口県岩国市)
  15 千人住んだ村、二つの想い   石鎚村(愛媛県西条市)
  16 現世は歴史があってできている 竹屋敷(高知県北川村)
  17 空港となったふるさとへの想い 箕島(長崎県大村市)
  18 ふるさと再生プロジェクトの夢 新島(鹿児島市)
   コラム3 離島の廃村、二つの記録 鳥打(東京都八丈町) 網取(沖縄県竹富町)
 
 ○ 廃村の聞き取りで心掛けていること/成果物を振り返って
 ○ 謝 辞
 ○ 参考文献・出典資料
 ○ あとがき
 
===
 
新刊『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』、
発売日(2月22日(木)、奇しくも猫の日(=^_^=))が近づいてきました。

 

先週、出版社から見本が届きました(画像左側)。
制作用に用意した校正紙を巻いたもの(画像右側)に比べると、黒っぽい感じがしますが、
メリハリがはっきりして、良い感じです(^_^)
昨日今日で、力添えいただいた元住民の方、探索仲間などに見本を発送します。

アマゾンをはじめとした予約受付も、あと5日で「発売中」に替わります。
 https://amazon.co.jp/dp/4870226154/
 
表紙画像は、愛媛県西条市石鎚村、中村の野灯です。
発売からしばらくすると、全国各地の図書館に導入されると思います。
本という昔ながらのメディア、手に取って読んでいただけると嬉しく存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。 >みなさま

 

『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』、予約販売開始!

  • 2024.02.05 Monday
  • 06:11

 

市販本
『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』

のご案内

 

 

 


「ここにムラがあったこと」、伝えるものは何だろう.
(秋田文化出版刊、2024年2月22日完成予定)
 
 ◎著者 浅原 昭生
 ◎四六判、本文280ページ(オールカラー)
 ◎定価 2,200円(10%税込)。 ISBN978-4-87022-615-9
 
 令和の世が進み、人口減は加速している。限界集落が無住になると、どうなっていくのだろうか。
 本書では、全国の廃村をくまなく訪ね、調査する著者が、元住民たちとの出会いがあった18か所の無住集落について、歴史と現況をまとめ、「住まなくなっても守りたいもの」を掘り下げる。
 私たちが未来に向けて守っていきたいものは何だろうか。廃村は多くの気づきのきっかけを持っている。
 
===
 
 【目 次】
 
 ○ まえがき(アレックス K.T.マーティン)
 ○ 「住まなくなっても守りたい」のあらまし
 ○ 廃村の定義、本書の特徴
 ○ 表紙画像、野灯について
 
 ● 廃村聞き取り 東日本(北海道・東北・関東)
  01 歴史の語り継ぎに込めた想い  鴻之舞(北海道紋別市)
  02 学校跡整備と花壇に込めた想い 上雄柏(北海道滝上町)
  03 集団移転地から通耕を続ける  小摩当(秋田県北秋田市)
  04 開拓地の田んぼにまつわる集い 東由利原(秋田県由利本荘市)
  05 子供も大人も育んだ冬季分校  小倉(山形県小国町)
  06 私家版写真集から伝わった想い 石津鉱山(群馬県嬬恋村)
   コラム1 廃村調査26年  合津(秋田県大館市) 湯田(秋田県美郷町)
 
 ● 廃村聞き取り 中部地方(甲信越・東海・北陸)
  07 鳴き砂と毒消し道復活への想い 角海浜(新潟市西蒲区)
  08 伝統のまつり継続に込めた想い 沓津(長野県飯山市)
  09 水没を免れた学校跡の一本桜  八橋(愛知県設楽町)
  10 ふるさと情報紙に込めた想い  越波(岐阜県本巣市)
  11 古民家温泉民宿に込める想い  北原(富山県南砺市)
  12 木地師縁の里に離村碑が建つ  割谷(福井県池田町)
   コラム2 再生した廃村の今昔  芝平(長野県伊那市)
 
 ● 廃村聞き取り 西日本(関西・中国・四国・九州・沖縄)
  13 ゆるく交流する元住民と訪問者 保月(滋賀県多賀町)
  14 平家伝説のまつりを続ける想い 向畑(山口県岩国市)
  15 千人住んだ村、二つの想い   石鎚村(愛媛県西条市)
  16 現世は歴史があってできている 竹屋敷(高知県北川村)
  17 空港となったふるさとへの想い 箕島(長崎県大村市)
  18 ふるさと再生プロジェクトの夢 新島(鹿児島市)
   コラム3 離島の廃村、二つの記録 鳥打(東京都八丈町) 網取(沖縄県竹富町)
 
 ○ 廃村の聞き取りで心掛けていること/成果物を振り返って
 ○ 謝 辞
 ○ 参考文献・出典資料
 ○ あとがき
 
===
 
新刊『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』、
平成31年2月、NHK-TV「ナビゲーション−住めなくなっても守りたい」の取材を受けたことを
きっかけとして企画を思いついてからおよそ5年。
いよいよ結実が近づいてきました。
 
発売日は、2月22日(木)に決まりました。
北海道紋別市鴻之舞から鹿児島県鹿児島市新島まで、全国各地の18集落について、
「住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い」を掘り下げます。
アマゾンをはじめとした予約受付も始まりました。
 https://amazon.co.jp/dp/4870226154/
 
表紙画像は、愛媛県西条市石鎚村、中村の野灯です。
どうぞよろしくお願いいたします。 >みなさま
 

JUGEMテーマ:本の紹介

市販本『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』のご案内

  • 2023.12.09 Saturday
  • 10:37

 

市販本
『住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い』

 のご案内

 

 

 

 

「ここにムラがあったこと」、伝えるものは何だろう.
(秋田文化出版刊、2024年2月中旬完成予定)

 

 

◎著者 浅原 昭生
◎四六判、本文280ページ(オールカラー)
◎定価 2,200円(10%税込)。 ISBN978-4-87022-615-9

 

 令和の世が進み、人口減は加速している。限界集落が無住になると、どうなっていくのだろうか。
 本書では、全国の廃村をくまなく訪ね、調査する著者が、元住民たちとの出会いがあった18か所の無住集落について、歴史と現況をまとめ、「住まなくなっても守りたいもの」を掘り下げる。
 私たちが未来に向けて守っていきたいものは何だろうか。廃村は多くの気づきのきっかけを持っている。


===

 

 【目 次】

 

 ○ まえがき(アレックス K・T マーティン)
 ○ 「住まなくなっても守りたい」のあらまし
 ○ 廃村の定義、本書の特徴
 ○ 表紙画像、野灯について

 

 ● 廃村聞き取り 東日本(北海道・東北・関東)
  01 歴史の語り継ぎに込めた想い  鴻之舞(北海道紋別市)
  02 学校跡整備と花壇に込めた想い 上雄柏(北海道滝上町)
  03 集団移転地から通耕を続ける  小摩当(秋田県北秋田市)
  04 開拓地の田んぼにまつわる集い 東由利原(秋田県由利本荘市)
  05 子供も大人も育んだ冬季分校  小倉(山形県小国町)
  06 私家版写真集から伝わった想い 石津鉱山(群馬県嬬恋村)
   コラム1 廃村調査26年  合津(秋田県大館市) 湯田(秋田県美郷町)

 

 ● 廃村聞き取り 中部地方(甲信越・東海・北陸)
  07 鳴き砂と毒消し道復活への想い 角海浜(新潟市西蒲区)
  08 伝統のまつり継続に込めた想い 沓津(長野県飯山市)
  09 水没を免れた学校跡の一本桜  八橋(愛知県設楽町)
  10 ふるさと情報紙に込めた想い  越波(岐阜県本巣市)
  11 古民家温泉民宿に込める想い  北原(富山県南砺市)
  12 木地師縁の里に離村碑が建つ  割谷(福井県池田町)
   コラム2 再生した廃村の今昔  芝平(長野県伊那市)

 

 ● 廃村聞き取り 西日本(関西・中国・四国・九州・沖縄)
  13 ゆるく交流する元住民と訪問者 保月(滋賀県多賀町)
  14 平家伝説のまつりを続ける想い 向畑(山口県岩国市)
  15 千人住んだ村、二つの想い   石鎚村(愛媛県西条市)
  16 現世は歴史があってできている 竹屋敷(高知県北川村)
  17 空港となったふるさとへの想い 箕島(長崎県大村市)
  18 ふるさと再生プロジェクトの夢 新島(鹿児島市)
   コラム3 離島の廃村、二つの記録 鳥打(東京都八丈町) 網取(沖縄県竹富町)

 

 ○ 廃村の聞き取りで心掛けていること/成果物を振り返って
 ○ 謝 辞
 ○ 参考文献・出典資料
 ○ あとがき


===

 

『日本廃村百選−ムラはどうなったのか』の完成の頃から取材をはじめて3年10ヵ月。
開始後まもなく始まったコロナ禍により、1年10ヵ月の取材中断を余儀なくされましたが、
何とかこのほど、完成のメドが立ちました!

 

時間をかけて煮詰めた分、良い出来になった感じがします。
NHK総合で放映されて好評を得た
「ドキュメント20min.ニッポンおもひで探訪 〜北信濃 神々が集う里で〜」の舞台、
長野県飯山市沓津をはじめ、全国各地の18集落について、
「住まなくなっても守りたい−元住民たちの想い」を掘り下げます。

 

完成まであと2ヵ月少し、詰めの作業に勤しみたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。 >みなさま
 

北海道羽幌町 上羽幌 北の大地の探索は寒い冬がよい

  • 2023.05.07 Sunday
  • 07:04

『廃界本』(中田薫編、大洋図書刊)、テーマ「廃村」、
見開き7番目(最後)は、北海道羽幌町、炭鉱集落の廃村 上羽幌(平成24年頃離村)です。
羽幌炭砿は昭和45年に閉山、炭鉱集落自体は翌46年に終焉を迎えているのですが、
上羽幌は少数戸の農家の暮らしが約10年前まで存続しました。

 

『廃界本』の企画メールが来たのは2月22日だったから、
上羽幌を訪ねたのはその3日後だったことになります。
「どのような構成にしようか」と考えて、固まったのは3月2日のことでしたが、
全国展開していることと、雪の白を前面に出した見開きを作りたいこと、
鮮度のよいネタを提供したいことの3点から、上羽幌を取り上げることになりました。

 

そして、4月28日には本が完成しているのだから、薄い同人誌でもあまりないスピードです。
スピードと出来栄えに、中田さんのプロの仕事を感じた次第です。

 

 

 

 画像1 上羽幌・集落跡に「電子基準点」が建つ
    五万地形図(三渓、S.46)の交番付近に、金属製の柱状のものが建っていた。
    「モミュメントかな」と思ったが、同行したラオウさんによると
    電子基準点という国土地理院の施設らしい。
    思えば私も稚内市オネトマナイで、同様のものを見ていたのだった。

 

 

 画像2 上羽幌・興勢橋(その1)
    興勢橋は上羽幌の中央部、三差路付近の橋で、上流側から下流側を撮っている。
    雪の壁のため、川の流れは見ていない。
    バス停は橋のそば、上流側にある。
 

 

 画像3 上羽幌・興勢橋(その2)
    4月下旬に日記をまとめたので、ダブらないネタはこのぐらいしかなかった。
    いちばんの肝は、成果物(本)で確認してほしい。

 

     (2023年2月25日(土)午後3時20分〜3時30分頃)
 

秋田県藤里町大川目 東北の農村の探索は実りの秋がよい

  • 2023.05.06 Saturday
  • 06:52

『廃界本』(中田薫編、大洋図書刊)、テーマ「廃村」、
見開き6番目は、秋田県藤里町、農山村の廃村 大川目(昭和47年離村)です。

 

テーマ「廃村」の冒頭に、中田さんが
> 目標は「廃校廃村累計訪問数1000カ所」!!
というキャッチを付けてくれたので、
各集落名の下にも「○カ所目」という標示をつけることになったのですが、
大川目には学校がなかったため、隣のかつて分校があった
集落 名不知を抱きあわせて作成しています。
ちなみに名不知は最も古い62ヵ所目、最新の上羽幌は901ヵ所目です。

 

この探索(調査)は、国土交通省の助成を受けた学術調査の一環として
林直樹さん(当時東京大学)とともに出かけました。
秋田県の廃村62カ所を、9月中旬から11月上旬にかけて12日(全9泊)の行程で訪ね、
決まった調査項目を調べました。
交通費、宿泊費等は調査費として賄ってもらいましたが、
「成果をあげなかればならない」というプレッシャーが伴うものでした。
成果は学術論文、『秋田・廃村の記録』(秋田文化出版刊)として結実しました。

 

 

 

 画像1 名不知、一ノ又、二ノ又、大川目の案内板
    「農村総合整備モデル事業」とあるが、
    4つの集落はすべて昭和55年までに廃村となっている。
 

 

 画像2 名不知・分校跡に残る回旋塔
    笹藪と化した分校跡に、こんなものが残っているとは思わなかった。
    見つかったのは、同行した成瀬健太さんのおかげだ。

 

     (2015年10月10日(土)午後1時55分〜2時10分頃)

 

 

 画像3 大川目・畑の脇で元住民の方(小山常藏さん)と語らう
    小山さんは『秋田・消えた村の記録』(秋田文化出版刊)の
    「移転者ひとこと」にも登場される方だった。

 

     (同 午後4時30分頃)
 

新潟県魚沼市小芋川 雪国の探索は新緑の頃がよい

  • 2023.05.05 Friday
  • 07:27

『廃界本』(中田薫編、大洋図書刊)、テーマ「廃村」、
見開き5番目は、新潟県魚沼市、農山村の廃村 小芋川(昭和56年離村)です。
新潟県の廃校廃村の数は87か所、その中、小芋川を取り上げることになったのは、
「第一次産業遺産」という言葉を使いたかったこと、新緑の頃の雪国の風景が好きなことなどからです。
『廃界本』編集の中田薫さんの出身は新潟、『記憶に残る廃村旅』編集の磯部祥行さんの出身も新潟なので
新潟の縁を深めたいと思ったことも、理由のひとつです。

 

振り返ると、
「10年前はまだ浦和から新潟までツーリングに出かけていたんだなあ」
と思いました。
このツーリングの帰り道、上りの関越道を走っていて、
「視力が悪くなってきたし、そろそろバイクも手放す頃かなあ」と思ったものでした。
平成2年から乗り続けたBAJAは、このツーリングの翌年(平成26年)春、
平成17年に妻が購入したSL230は、翌々年(平成27年)春に手元から離れました。

 

 

 

 画像1 小芋川・集落跡に残る鉄釜
    大きな鉄釜は、炊飯用に使われていたのだろうか。

 

 

 画像2 養鯉用の池に泳ぐコイの群れ
    「人が住まなくなっても、集落は動いている」ことを実感する。

 

 

 画像3 魚野川沿い、堀之内やな場から雪をかぶった山を望む
    「八海山なのかな」と思いながら望んだ。

 

     (2013年5月24日(金)12時40分〜午後1時20分頃)
 

山口県萩市羽島 日本海の無人島の探索は春先がよい

  • 2023.05.04 Thursday
  • 04:56

『廃界本』(中田薫編、大洋図書刊)、テーマ「廃村」、
見開き4番目は、山口県萩市、離島の廃村 羽島(昭和46年離村)です。
萩諸島の六つの離島(大島、羽島、元から集落がない肥島、櫃島、相島、尾島)のうち、
羽島と尾島は昭和40年代に無住化、櫃島も平成20年代に無住化しています。

 

離島の探索は、草の勢いが弱い春先が良いのですが、
日本海の波は冬はペケ、4月は三角、5月から8月は安定はしているが草の問題があります。
萩諸島は二度チャレンジして、一度目は波のため断念しました。
一度目は6名、二度目は7名集まることができたため、一人分の船代を安くすることができました。

 

萩諸島の無住化した離島の探索は、尾島、櫃島、羽島の順で行いました。
相島は『記憶に残る廃村旅』(実業之日本社刊)、
櫃島は『週刊 日本の島』No.31(デアゴスティーニ・ジャパン刊)で取り上げました。
残る羽島も『廃界本』で取り上げることになり、うまく棲み分けができました。

 

 

 

 画像1 尾島・分校跡に残る校舎
    今回は、萩諸島の無住化した離島(尾島、櫃島、羽島)の画像をひとつずつ並べた。
    尾島の残る建物は、大破した校舎だけになっている。

 

     (2019年4月14日(日)午前7時50分頃)

 

 

 画像2 櫃島・分校跡校舎の内部
    校舎は閉校の後、公民館として使われていたようだった。
    鏡にカメラを構えたあやしいおっさんが写っている。

 

     (同 午前10時30分頃)

 

 

 画像3 羽島・分校跡の門柱
    地味な痕跡だが、訪ねることでその存在を知ったときは嬉しかった。
    草に埋もれていたので、7人で手分けして草を退治して、その全容がわかるようにした。

 

     (同 午後2時10分頃)

 

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 山風呂分校跡(その1)
    HEYANEKO (03/24)
  • 山風呂分校跡(その1)
    クマ (03/22)
  • 山風呂分校跡(その1)
    HEYANEKO (03/22)
  • 山風呂分校跡(その1)
    クマ (03/20)
  • 山形県小国町 越戸(その5)
    はる (02/08)
  • ドキュメント20min. 「ニッポンおもひで探訪 〜北信濃 神々が集う里で〜」
    HEYANEKO (11/25)
  • ドキュメント20min. 「ニッポンおもひで探訪 〜北信濃 神々が集う里で〜」
    take (11/23)
  • 「HEYANEKOのホームページ」、更新のお知らせ(令和5年11月3日)
    HEYANEKO (11/12)
  • 「HEYANEKOのホームページ」、更新のお知らせ(令和5年11月3日)
    國光 (11/11)
  • 「HEYANEKOのホームページ」、更新のお知らせ(令和5年11月3日)
    HEYANEKO (11/11)

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM