小摩当再訪

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    平成29年2月12日(日)、秋田県〜青森県の旅、 
    鷹巣の宿「ビジネスホテル八木」で目覚めたのは朝6時。
    天気は曇りで、それほど寒くはない。

    まず、宿から5劼曚匹諒臣呂僚戸 小摩当(こまとう)を訪ね、
    昭和47年に廃村となった山間の集落 小摩当に住まれていた
    本城谷勉さんのお家を訪ねて、お話をうかがった。
    というか、本城谷さんに宿まで迎えに来ていただいた。
    平地の新小摩当と山間の旧小摩当は、3劼曚瀕イ譴討い襦

     

    朝の食卓に加えていただき、いろんな話をうかがったが、
    「離村記念碑は神様ではないので、特別な思いは持っていない」
    という言葉は、とても印象に残った。
    小摩当には、耕された棚田があって、神様も奉られている。
    鷹巣町が建てた離村記念碑(昭和57年建立)は、
    村の方々には浸透していない感じがした。

     

     

     画像1 平地の小摩当集落(その1) 
        「秋田・廃村調査」(全12日)では、 

        2015年10月中旬(7日目)に足を運んだ。 

     

      (2015年2月7日(土)午後2時頃) 

     

     

     画像2 平地の小摩当集落(その2) 
        同じ季節で異なる年の写真を並べると 
        どちらがどちらなのか、迷いそうになる。 
      
      (2017年2月12日(日)午前9時) 

     

     

     画像3 山間の小摩当集落跡、雪の棚田 
        今回は山間には出かけなかった。

     

      (2015年2月7日(土)午後3時20分頃)


    湯田三吉神社

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      平成29年2月11日(土祝)、秋田県の旅、
      横手からは、戸澤辰男さんが住まれる六郷市街に移動した。
      六郷は湧き水の里として知られる。
      戸澤さんは、湯田の山里から六郷に転居してからは
      市街の造り酒屋に勤め、工場長にもなられたとのこと。
      思いがけず、高橋酒造という造り酒屋の蔵にも立ち寄り、
      蔵を見学させていただいた。

       

      続いて、湯田三吉神社に立ち寄った。
      三吉神社は湯田集落の鎮守様で、今も社殿が山中に残されている。
      移転後、市街熊野神社の境内に、新たな社殿が建てられている。
      社殿の隣には、略歴を記した案内板が立っている。

       

      ====
      湯田三吉神社
      湯田部落は六郷東根の最奥の部落であったが
      昭和50年(1975年)がけ地危険住宅移転事業により
      集団移転し消滅した。
      跡地は砂防ダムとなっている。
      部落の人々はかつて部落の山上にあった
      三吉神社を力を併せて熊野神社境内に移築し
      現在もお祭りしている。
      祭日は旧6月12日である。
      ====

       

      山中に残る三吉神社には、
      平成27年秋の秋田・廃村調査(全12日)の4日目、
      県南の調査の締めとして、林直樹さんと訪ねている。
      また、秋田文化出版の渡辺修さん(編集担当)がら、
      「三吉神社の仁王像は、なぜあんな山中にあったのか、興味深い」
      と話されていて、どんなものなのか私も興味をもった。

       

      新たな社殿に向かう道は、雪で埋もれており、
      私と戸澤さんは長靴に履きかえて、雪を踏みしめて向かった。
      仁王像は、社殿の正面に構えていて、
      力士像という感じの、親しみがもてるものだった。

       

       

       画像1 山中の三吉神社の社殿
            ダム湖畔から稜線に向かって20分登ってたどり着いた

       

        (2015年9月23日(水祝)午後3時30分頃) 

       

       

       画像2 熊野神社境内に新たに建てられた三吉神社の社殿
            戸澤さんに記念写真を撮っていただいた

       

       

       画像3 三吉神社の仁王像
            こんな仁王さんが、山中の三吉神社に構えていたと思うと
            確かに興味深い

       

        (2017年2月11日(土祝)午前9時45分頃) 


      秋田・消えゆく集落180

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        昨日(2/4(土))、秋田の廃村の師匠 佐藤晃之輔さんから
        新しい市販本『秋田・消えゆく集落180』(秋田文化出版刊)が届きました。

        検索しても何にもひっかかりません。
        できたてのものをちょうだいできたのは、とてもありがたいことです。

         

        本は、消えゆく集落編(32か所)、消えた集落編(115か所)、
        ダムに消えた集落編(33か所)の3部構成で、消えゆく集落編がハイライトです。

        平成10年代の消えゆく集落は14か所、平成20年代は12か所、
        急ではないけれど、廃村は確実に増えています。

         

         

         画像 『秋田・消えゆく集落180』
             表紙の集落は、旧東由利町浮蓋(最盛期戸数6戸、平成10年離村)です。
             佐藤さんの故郷 祝沢の隣村で、かつて横荘鉄道の駅がありました。
         


        海辺の廃村 申川

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          男鹿市(旧若美町)申川(さるかわ)は、男鹿半島の北側付け根あたり、
          『秋田・廃村の記録』本編62か所の廃村の中で唯一海辺にある。
          標高は10m(神社前)と極めて低く、男鹿市若美庁舎まで5辧淵ルマで10分)と近い。
          最盛期戸数は6戸、移転は昭和52年、個別移転(集住あり)である。

           

          『秋田・消えた村の記録』には「申川の住民は漁業で暮らしていた」と記されているが、
          現在、海辺に漁業施設は皆無である。
          「菅江真澄の道 申川」という標柱が建つ日吉神社があり、
          拝殿のかたわらには、小さな仏様の像が見当たった。
          集落跡には2棟の作業小屋が見当たった。
          ロープが張られた作業小屋から海へと続く道沿いには、多くの粗大ゴミが見られた。

           

          海辺の申川は風が強いことが想像されるが、耕された田んぼが見られた。
          人工林が見られなかったのも本編62か所の廃村の中で唯一である。
          斜面は草に覆われており、木はまばらにしか生えていなかった。
          北側約1劼砲蓮∪侈資源開発(株)の申川鉱場がある。
          油井は柵で囲われていて、「立入禁止」「火気厳禁」の看板があった。

           

           

           画像1: 申川の浜辺から男鹿半島を臨む

           

           

           画像2: 申川の田んぼ越しに日本海を臨む

           

           

           画像3: 申川鉱場付近の道路から日本海を臨む

           

           (2015年10月12日(月祝)午後1時20分〜1時55分頃)
           


          小滝の離村記念碑

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            平成28年も、大詰めとなりました。

             

            昨日(12/25(日))、久しぶりに平成27年秋に行った 
            「秋田県・無居住化集落(廃村)の調査資料」を見直していると 
            12日間の日程の中で、計画には入れたけれども 
            足を運ぶことができなかった廃村があることに気が付きました。 

             

            それは、北秋田市(旧森吉町)小滝(こたき)、 
            森吉山ダムの建設による廃村で、調査ではオプションで 
            10日目の朝、桐内沢の前に回る予定でした。 
            行っていたら、『秋田・廃村の記録』で取り上げた県内の廃村は 
            69か所ではなく70か所になっていたはずです。 

             

            前日の「深沢の教訓」(レンタカーのアクシデント)のため、 
            行けなかったのですが、ふたつを天秤にかけると、 
            「「深沢の教訓」を乗り切ったことに軍配があがるかな」とも 
            思えるところですが・・・。 

             

             

             画像1:小滝の離村記念碑(その1)
                 平成21年8月、スクーターを借りて行ったときのものです。
                 その後、平成27年2月(積雪期)にも訪ねています。

             

             

             画像2:小滝の離村記念碑(その2)
                 碑は小又川の左岸(南側)に、集落跡は右岸(北側)にあります。
                 まだ集落跡には、足を運べていません。

             

             (2009年8月2日(日)午後3時15分頃)


            秋田・廃村市販本、進捗のお知らせ(7月中旬)

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              昨日(7/13(水))、10月頃出版予定の秋田・廃村市販本の
              本文170ページ分の校正紙が手元に届きました。

               

              いろいろ煮詰めるべきところはあるのですが、
              『廃村をゆく2』の校正紙が出てきたときと比べると

              とても安心して見ることができています。

               

              廃村や民俗学、過疎問題といった真面目な内容には
              この類の体裁が似合うのかもしれません。
              改めて「『廃村をゆく2』は画期的な本なんだなあ・・・」
              とも思うところです。

               

              仮タイトルは今のところ『秋田・廃村 駆け足の記録』です。
              完成まであと3か月ほど。
              「廃村千選」累計訪問数500か所超えとともに、
              頑張りたい今年の夏です。

               

               

               画像1:秋田・廃村市販本、県東北部 中扉
                このような形で、中扉が8つ入ります。
                体裁はA5判、約200ページになる見込みです。

               

               

               画像2:秋田・廃村市販本、本文 鹿角市山田
                本文は原則見開き2ページで流れます。
                取り上げる廃村は77か所になる見込みです。

               

                (2016年 7月14日(木)午前6時50分頃)
               


              「廃村をゆく2」、合津分校跡の校舎

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                単独執筆市販本「廃村をゆく2」(イカロス出版刊)、
                本日(5/26(木))発売されます。

                「廃村をゆく」と「廃村をゆく2」で
                私の執筆で両方出てくるのが秋田県大館市合津(かっつ)、
                長野県飯山市沓津(くっつ)、
                福井県大野市中島(なかじま)・上笹又(かみささまた)の
                3地区です。
                特に合津は地味な廃村で、我れながらよく両方で
                計5ページも仕上げることができたものだと感心します。

                時間をかけて継続することで、いろんなことが見えてくる。
                合津では、冬季分校跡の校舎を通して見えてくるものがありました。
                最初に訪ねたとき(1999年11月)、校舎は
                「物置きかと思った」というほど、存在感のないものでした。
                2度目に訪ねたとき(2002年2月)は積雪の中、
                カンジキを履かないと行けない集落では
                冬の不便さを実感できたものでした。

                3度目、4度目と、訪問を繰り返すうちに、
                校舎の傷みが進行し、中は乱雑になっていきました。
                4度目の訪問の時、「集落の記憶」の取材で訪ねた
                佐藤慶一郎さんは、校舎を農作業用に使われている方でした。
                「10年前はすっきりしていたのが、ごちゃごちゃしてきましたね」
                と話すと、
                「値打ちのあるモノだったら、片づけなきゃいかんなあ」
                と返してくれたことを思い出します。

                「慶一郎さんがお亡くなりになった」と
                大館の知人(仲谷香さん)から知らされたのは2015年2月のこと。
                地域紙のお悔やみの欄に載っていたとのこと。
                その年の11月、5度目の訪問のとき、
                校舎の教室部分は倒壊しており、残る部分もすっかり傷んでしまっていた。
                合津冬季分校の閉校は1971年、合津の閉村は1977年。
                「慶一郎さんに使われていたから、長く残ったんだなあ」と
                しみじみ思いました。



                 画像1 : 積雪期の合津分校跡の校舎
                     初訪から6年、4年ぶり3度目の訪問。
                     屋根に積もった雪は重そうだった。
                     ※「廃村をゆく2」では別構図のものを掲載。

                   (2005年 2月4日(金)午後2時30分頃) 



                 画像2 : 晩秋の合津分校跡の校舎(その1)
                     初訪から12年、6年ぶり4度目の訪問。
                     「久しぶりだね」と語りかけるようだった。

                   (2011年11月3日(木祝)午後12時30分頃) 



                 画像3 : 晩秋の合津分校跡の校舎(その1)
                     初訪から12年、4年ぶり5度目の訪問。
                     ついに教室部分は倒壊した。
                     雪深い土地柄、残る部分も長くはもたないだろう。 

                   (2015年11月3日(火祝)午前7時30分頃) 
                 

                屋布の集落移転記念碑

                0
                  浦和ではサクラが散って、廃村探索のベストシーズンとなってきました(^_^)

                  同じ廃村へ出かけたとしても、訪ねた季節や天候によって印象が大きく異なることがあります。
                  昨年6月と11月に訪ねた秋田県上小阿仁村の廃村 屋布(やしき)の「集落移転記念碑」は、そのよい例なので、ふたつ並べて紹介します。



                   画像1: 6月の屋布の集落移転記念碑
                    天候は快晴。陽が当たる新緑に囲まれて、碑は明るい感じに見えます。

                    (2015年6月1日(月)午後3時頃)



                   画像2: 11月の屋布の集落移転記念碑
                    天候は小雨交じりの曇。枯れ草に囲まれて、碑は沈んだ感じに見えます。

                    (2015年11月2日(月)午後12時50分頃)
                   

                  営林事業集落 手代沢

                  0
                    昨日、林直樹さんの研究報告書の中に
                    「林業のために形成された集落」という一文を見つけました。

                    これは、「秋田・消えた村の記録」の中の
                    仁郷、手代沢のことを指します。
                    ともに、営林署の事業所がある集落で、
                    一般の農山村とは趣が異なります。

                    「林業集落」は、「山村」(主な生業が林業で成り立っていた集落)と、
                    とても近しい表現で、誤解をまねくおそれを感じました。
                    「廃村千選」では、「林業専業集落」と名付けていますが、
                    あまりよい表現とは思っていませんでした。

                    ふと、
                    「営林事業のために形成された集落」という
                    新たな表現が思い浮かびました。
                    「営林事業集落」はベタな表現ですが、誤解をまねくおそれは薄そうです。

                    今後は「廃村千選」でも「林業専業集落」はやめにして、
                    「営林事業集落」を使っていこうと思います。



                    画像1:手代沢の分校跡(その1)
                    手代沢(てしろざわ)は、秋田県由利本荘市(旧鳥海町)、
                    子吉川の源流部(玉田渓谷)にあった営林事業集落です。
                    直根小学校手代沢分校は、へき地等級5級、児童数11名(S.34)、
                    昭和23年開校、昭和36年閉校。
                    集落も昭和36年になくなりました。
                    通勤で継続した事業所の廃止は、昭和52年です。



                    画像2:手代沢の分校跡(その2)
                    手代沢は、鳥海山の麓、標高500mの地にあります。
                    分校跡には「火山噴火警戒避難対策事業」の
                    音響・振動観測の施設が建てられていました。

                    (2015年 9月22日(火)午後3時30分頃)

                    秋田県男鹿市(旧若美町) 申川

                    0
                      申川(さるかわ)は、男鹿半島の付け根あたり、今回めぐった秋田県66か所の廃村の中で唯一海辺にある。「秋田・消えた村の記録」には「申川の住民は漁業で暮らしていた」と記されているが、現在、海辺に漁業施設は皆無である。
                      菅江真澄ゆかりの日吉神社の拝殿は、萱ぶき屋根のしっかりしたものだった。拝殿のかたわらには、小さな仏様の像が見当たった。

                      海辺の申川は風が強いことが想像されるが、耕された田んぼが見られた。人工林が見られなかったのも66か所の廃村の中で唯一である。斜面は草に覆われており、木はまばらにしか生えていなかった。
                      北側約1kmには、石油資源開発(株)の申川鉱場がある。油井は柵で囲われていて、「立入禁止」「火気厳禁」の看板があった。



                      画像1:萱ぶき屋根の日吉神社の拝殿



                      画像2:海辺の耕された田んぼ



                      画像3:申川鉱場(申川油田)の油井

                      (2015年10月12日(月)午後1時30分頃)


                       

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