長崎県小値賀町 藪路木島(その2)

  • 2019.11.19 Tuesday
  • 06:17

令和元年8月上旬、長崎県・藪路木島の廃村探索、
小値賀小学校藪路木分校は、へき地等級5級、児童数32名(S.34)、明治32年開校、昭和46年閉校。
分校跡は港から200mの場所にあるが、Hさんは「藪になっていて行くことはできない」という。

 

「とにかく行ってみます」と、草藪をかき分けて心当たりの方向を目指すと石垣が見つかったが、その先は密な竹籔になっていた。
諦めて防波堤のほうに進むと、鳥居の真ん中が倒木で潰れた若宮神社を見つけることができた。
「上陸しても何もできないのは」とも思った藪路木島だが、Hさんの案内を受けたり、藪ごぎをしたりして過ごすと、あっという間に30分過ぎた。
堀田先生が民宿「ちとせ」で借りた長袖のシャツを使うことはなかった。

 

 

 画像1: 草藪のため近寄ることができなかった感謝碑


 

 画像2: 竹籔の中で見つけた石垣

 

 

 画像3: 真ん中が倒木で潰れた若宮神社の鳥居

 

 

 画像4: 藪路木島の防波堤にて、すごい汗の私と堀田先生
     右に見える島は小値賀大島で、高台の白い建物は小値賀小学校大島分校(開校中)

 

 (2019年8月4日(日)午後4時10分〜4時40分頃)
 

長崎県小値賀町 藪路木島(その1)

  • 2019.11.18 Monday
  • 07:11

令和元年8月上旬、長崎県・小値賀町の廃村探索、
「はまゆう」が時計回りに野崎島を巻いて、小値賀港に戻ったのは午後3時20分。
フェリーターミナルで一服した後、もう一つの目的地、藪路木島(やぶろきしま)へ向かった。


藪路木島は面積0.47k屐戸数は30戸(S.30)、離村は昭和47年。
世界遺産となった野崎島とは異なり、藪路木島の集落跡が注目されることはほとんどない。

小値賀港から10分、チャーター船は藪路木島の防波堤に舳先で接岸した。
藪路木島の港には土砂が入り、朽ちた漁船が時の流れを物語っていた。
船長(Hさん)は藪路木島出身で、「年に一度手入れをする」という中山四右衛門翁の碑に案内していただいた。

 

 

 画像1: 藪路木島・石積みの防波堤と朽ちた漁船

 

 

 画像2: 港を見守る小さな祠

 

 

 画像3: 中山四右衛門翁(天保期の島の功労者)の碑

 

 (2019年8月4日(日)午後4時〜午後4時10分頃)
 

野首・世界遺産「野崎島の集落跡」

  • 2019.11.17 Sunday
  • 07:15

令和元年8月上旬、長崎県・野崎島の廃村探索、
舟森から野首に戻り、天主堂でひと休みして、学塾村の木陰で昼食休みを取った後は、野首集落跡を堀田先生と二人で探索した。
天主堂そばには19年前にもあった往時のミシン、水がめがほぼそのまま残っていた。
19年前は普通に見かけた野生シカは、野首−舟森間の山道で森の中にわずかに見られただけだった。

 

世界遺産の眼で「野崎島の集落跡」を見ると、長崎県本土から隠れキリシタンが移住し、野首、舟森を形成したのは江戸末期(1850年頃)。
地勢が険しく、神道の霊地であった野崎島は、隠れキリシタンが神道への信仰を装い、指導者を中心とする共同体を維持するには適した場所だったとのこと。
移住者が開拓した段々畑跡や、明治期になって建設した天主堂は、そんな暮らしがあったことを後世に伝えている。
「野崎島の集落跡は、見応えがある世界遺産」だと思った。

 

 画像1: 舟森からの帰り道に見た野首天主堂と段々畑跡

 

 

 画像2: 野首・天主堂と往時のミシン、水がめ

 

 

 画像3: 石臼と家屋の跡(旧天主堂跡付近)

 

 (2019年8月4日(日)12時30分〜午後1時20分頃)
 

新島分校跡の画像(昭和45年頃)

  • 2019.11.16 Saturday
  • 08:08

古い写真の画像の補正、「集落の記憶」に取り組んでいると
「できればよいな」と思う場面が間々あります。

 

『廃村百選』でも、鹿児島県の離島の廃村 新島(しんじま)の分校跡の画像で
空のモワレを何とかしたかったのですが、
廃村つながりの友人から、力添えをいただくことで、補正が実現しました。
彩色までできるというのは、驚きです。

 

力添えいただいた駒草さん、ありがとうございます。

 

 

 画像1: 新島分校跡の画像(昭和45年頃、補正前)

 

 

 画像2: 新島分校跡の画像(補正後)

 

 

 画像3: 新島分校跡の画像(補正後調整し、カラー化したもの)

 

舟森郷の碑+瀬戸脇天主堂跡

  • 2019.10.20 Sunday
  • 06:36

令和元年8月上旬、長崎県・野崎島(舟森)の廃村探索、
段々畑跡をどんどん下っていくとコンクリ造りの階段が見つかり、
さらに下ると行く手に十字架型離村記念碑が見えてきた。
この碑が建ったのは平成21年だから19年前にはなかったわけだが、
19年前は夕暮れ時に訪ねたため時間切れでここまで下ることができていなかった。

 

碑のすぐ横には瀬戸脇天主堂跡があって、往時の階段がしっかりと構えていた。
舟森集落跡の階段は、歩いてみると傾斜の急さは驚くほどのもので、
西側の共同墓地跡の探索は中途半端なままになった。

 

1時間ほどの探索の間、誰かに会うことはなく、絶景を独り占めできた。

先生には「遅くても正午には戻ります」といっていた野首天主堂に帰り着いたのは12時30分だった。

往路の山中で携帯電話が通じたのは幸いだった。

 

 

 画像1: 十字架型離村記念碑が見えてきた

 

 

 画像2: 十字架型離村記念碑「舟森郷の碑」

 

 

 画像3: 往時の階段が残る瀬戸脇天主堂跡

 

 

 画像4: 舟森集落跡の道は傾斜が急で険しい

 

 

 画像5: 共同墓地跡付近で、往時のかまどを見つけた

 

  (2019年8月4日(日)午前10時50分〜11時20分頃)

 

舟森再訪

  • 2019.10.19 Saturday
  • 07:30

令和元年8月上旬、長崎県・野崎島の廃村探索、
野首−舟森間は3.5劼曚鼻山道はほどほどの起伏があるが、森の中を通るため木陰が多く、厳しいながらも何とか耐えることができた。
野首天主堂から1時間10分ほどで集落跡の一角にたどり着いた。

 

舟森の戸数は35戸(S.30)、離村は昭和41年。
小値賀小学校舟森分校は、へき地等級5級、児童数30名(S.34)、明治32年開校、昭和35年閉校。
県発行の散策マップを見ると、分校跡は集落跡の東側の奥にある。
段々畑跡の境目の石垣を上り下りしながら先へと進むと、建物の基礎があるまとまった平地にたどり着くことができた。

 

 

 画像1: 電柱の切株がある舟森へ続く森の道 

 

 

 画像2: 舟森の手前1劼曚鼻∨匸貔廚任録垢ひらけて視界が広がる

 

 

 画像3: 舟森集落跡の一角にたどり着く 

 

 

 画像4: 世界遺産となった集落跡に段々畑跡が広がる

 

 

 画像5: 海を見下ろす高台にある舟森分校跡

 

  (2019年8月4日(日)午前9時45分〜10時45分頃)

野首 再訪(3回目)

  • 2019.10.16 Wednesday
  • 06:12

令和元年8月上旬、長崎県・野崎島の廃村探索、
野崎−野首間は1劼曚匹世、起伏があるコンクリ舗装の道に木陰は少なく、なかなか厳しい。
道中、念のため持っていった帽子を先生にお貸しする。

 

野首の戸数は27戸(S.31)、離村は昭和46年。
小値賀小学校野崎分校(一時期野崎小学校)は、へき地等級5級、児童数100名(S.34)、明治8年開校、昭和60年閉校。
学校は、昭和35年の移転までは、野崎−野首間のやや野崎寄りにあった。
移転後の学校跡の校舎は、自然学塾村(キャンプ場)の施設として使われている。

 

自然学塾村の自動販売機でお茶の補給をして、天主堂前で先生と分かれ、ダムの回り込んでひとり舟森を目指した。
天主堂の見学など、野首の探索は、舟森の後にすることにした。

 

 

 画像1: 野崎−野首間・旧学校跡
     移転後は、教職員住宅の用地となっていたようだ

 

 

 画像2: 野首の海
     美しいが、海岸に人の姿は見られない

 

 

 画像3: 野首・学校跡の校舎内部
     使われ続けているので、永くこのまま持ちそうだ

 

 

 画像4: 野首・天主堂跡
     今や、世界遺産 野崎島の集落跡のシンボルとなった

 

  (2019年8月4日(日)午前8時50分〜9時20分頃)
 

野崎 再訪(3回目)

  • 2019.10.15 Tuesday
  • 07:03

令和元年8月上旬、長崎県・小値賀の廃村探索の旅は、
大学時代の恩師 堀田泉先生とふたりで出かけた。


野崎島行き町営船「はまゆう」が小値賀港を出発したのは朝7時25分。
乗客は30名ぐらいで、船の窓からは沖ノ神嶋神社の海の鳥居を見ることができた。

「はまゆう」は六島を経由せず、25分ほどで野崎島・野崎港に到着した。
野崎の戸数は61戸(S.31)、離村は平成13年。
ビジターセンターで瀬上さんの案内を聞いた後、「神官屋敷跡」を訪ねた。
19年前、神主の方(岩坪元成さん)と話をした家は、世界遺産の島の観光施設として生まれ変わっていた。

 

もう一つ、野崎集落跡で「どうなっているか」気になっていた公民館は、全壊の状態となっていた。
若宮神社跡と港をめぐり、ビジターセンターで一拍おいたとき、日差しの強さ、気温の高さを鑑みて、舟森には単独で行くことを決めた。

 

 

 画像1: 野崎集落跡・港とビジターセンター
     港の区画は、落ち着いた佇まいを見せていた

 

 

 画像2: 世界遺産・野崎島集落跡の案内板
     19年前、野崎島が世界遺産になるなんて、想像もしなかった

 

 

 画像3: 野崎集落跡・小径と石垣、塀、廃屋
     整いながらも「集落跡」という雰囲気がよく出ている

 

 

 画像4: 全壊の状態となった公民館
     19年前、「ここに泊まったんだなあ・・・」と思うとせつなくなった

 

 

 画像5: ガレキだらけになった若宮神社跡
     なぜか神社跡は荒れ放題だった

 

  (2019年8月4日(日)午前8時〜8時30分頃)

 

石川県と長崎県の廃村に行ってきました

  • 2019.08.06 Tuesday
  • 06:57

令和元年8月上旬、石川県と長崎県の廃村に行ってきました。

訪ねた廃校廃村は、石川県小松市光谷、新保(再訪2か所)、
長崎県小値賀町野首、舟森、藪路木島(再訪2か所、新規1か所、計5か所)です。
メンバーは、光谷、新保、舟森が単独、
野首、藪路木島が私と堀田先生(大学時代の恩師)のふたりです。 

 

このうち、19年ぶりに訪ねた野崎島の野首、舟森(キリシタン集落跡)は
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の12の構成資産のひとつ、
「野崎島の集落跡」として、平成30年6月、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
集落跡が世界遺産に登録されたのは、日本初のことと思われます。

 

旅を振り返れば、「廃村も文化遺産といえるなあ」と思いました。
移動距離が長かったこともあり、旅の行程、3泊4日のうち、
フィールドワークに費やしたのは、2日間でした。

 

 

 画像1:光谷・共同浴場跡の碑
     共同浴場跡は鉱山集落、炭鉱集落では多数見られるが
     農山村では珍しい。

 

 (2019年8月2日(金)午前10時35分頃)

 

 

 画像2:野首天主堂
     19年前の秋は、町役場の方から鍵を借りて、貸し切りで入った天主堂、
     今は世界遺産「野崎島の集落跡」のシンボル的存在になった。

 

 (2019年8月4日(日)午前9時20分頃)

 

 

 画像3:舟森郷の碑
     いわゆる離村記念碑で、お墓の類ではない。
     10年前(平成21年5月)に建てられたもので、船からでも見ることができる。

 

 (同 午前11時10分頃)

 

 

 画像4:藪路木島・港と漁船の跡
     昭和47年離村、漁業が生業の島には、元島民の方のモーターボートで出かけた。

     すぐ隣、今も分校が存続する大島の民泊先のご主人は、
    「大島には豊富な湧水があるが、藪路木は水に乏しかった」と話された。

 

 (同 午後4時10分頃)
 

宮崎県西都市 猪之原(その2)

  • 2019.02.24 Sunday
  • 07:03

平成31年1月中旬、南九州の廃村探索4日目、
中尾小学校猪之原分校は、へき地等級2級、児童数4名(S.34)、昭和37年閉校。
その前身は本校で、大正10年に樅木から猪之原へ移転。
昭和21年、本校の移転とともに分校となった。

 

「分校跡地碑はどこにあるのだろう」と心配したが、舗装道の終点の少し先、
ゆず畑の一角、道沿いに分校跡地碑が見つかったときは「来てよかった」と思った。
中入から兄ちゃんが運転してくれたおかげで、場所探しに集中できたのはとてもありがたかった。

 

兄ちゃんは中入から樅木、猪之原までの細い道で、「対向車が来るのではないか」が気になったという。

確かに、旅行者が目的なく走る道ではない。

「分校跡を目指している」など、明確な目的をもつことの大切さを改めて感じた。

 

 

 画像1:猪之原・一軒だけ残る家屋

 

 

 画像2:ゆず畑の一角、道沿いに分校跡地碑が見つかる

 

 

 画像3:集落跡は、ひたすらゆず畑になっていた

 

  (2019年1月15日(火)午前11時15分頃)

 

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